子どもの将来のために。子どもの資産形成を考える。

私立か公立か。選ぶ道にもよりますが、子ども一人にかかる教育費は2,000万円なんて言われる時代となりました。

マイナス金利政策実施中の今。銀行に預けておいても金利は雀の涙です。子どもの将来を考えた場合、ある程度リスクを取って運用するしかありません。

かといって、いざ必要になった時に使えなかったり、追証がかかるレベルのハイリスクすぎる商品は不安です。

そこで、我が家が取り組んでいる子どもの資産形成についてご紹介します。

  1. 銀行預金(キャッシュ)
  2. 学資保険
  3. 資産運用(投資信託)
  4. 子どもの資産形成まとめ

銀行預金(キャッシュ)

全体資産の内、キャッシュの割合は?

銀行に現金として置いておく。基本中の基本ですね。

銀行に預けても利息などほとんどつきません。しかし、何かあったときにすぐ使えるようにある程度のキャッシュは必要でしょう。
情報収集していくと、全体資産の30%〜40%くらいはキャッシュで持っていたほうがよいとあります。資産が100万円だとしたら、30万〜40万円は銀行口座に入れておく、という比率になります。

しかし、このあたりはケースバイケースだと思いますので、各ご家庭でベスト比率を探っていきましょう。
我が家は大体20%くらいとしました。

我が家は現金比率が低め

現金比率が低めである理由は、子ども用の銀行口座とは別に、大人用の銀行口座にもキャッシュを入れてあるからです。
子どものお金にまで手を付けなければいけないレベルの大事でない限り、大人のキャッシュでどうにか乗り越えていく予定でいます。

定期預金? 普通預金?

定期預金としても少しでも良い金利を……。と言いたいところですが、定期預金と普通預金に金利差があってないようなものですので、そのまま普通預金で預けています。
まれに定期預金金利優遇キャンペーンがありますので、場合によってはそれを狙うのも良いでしょう。

資産形成の土台として

銀行預金は子どもの資産形成の土台として将来を、そして資産運用を支えていく予定です。

学資保険

学資保険とは

学資保険は、満期まで毎月一定額を積み立てる貯蓄型の生命保険です。多くは金利が上乗せされた満期金を受け取ることができます。
積立預金と似ていますが、次の二つの違いがあります。

  1. 契約者である親が死亡または高度障害になると残りの保険料が免除されること
  2. 支払った保険料が所得控除の対象となること

学資保険の利率低下

かつては常識だった学資保険。しかし、近年は利率が恐ろしく低下してしまいました。特約の有無によっては受取時にマイナスとなるものすらあります。
今から申し込んだとして、大半の商品は利率1%以下です。銀行に預けるよりはマシな利率ですが、資産形成という観点から見ると物足りません。

では、申し込んでいないのかと言われますと……。我が家では娘氏が0歳の時に学資保険を契約しました。

利率が低いのに、なぜ学資保険を契約したのか?

学資保険は契約者死亡、もしくは高度障害状態になると保険料免除となる仕組みです。
そして母親である私は、掛け捨て医療保険のみで割高な生命保険に加入していません。もしも、私の身に何か起こった場合、娘氏の将来の資産は……?

というわけで、学資保険を生命保険の代わりに使っているような感じです。

保険料払込期間を10歳までとしたことで、辛うじて利率はプラス(途中解約をしなければ、ですが)となりました。

万が一を考えて

これから先、何が起こるかわかりません。元本割れのリスクがある商品ばかりでは不安です。

学資保険は、万が一が起こってしまった場合のセーフティネットと位置づけました。
このセーフティネットがあるおかげで、ある程度リスクをとった資産運用が可能となります。

資産運用(投資信託)

投資信託とは

投資信託とは、私たちが出したお金を資産運用の専門家が投資・運用してくれる商品のことです。餅は餅屋。投資のことは投資の専門家に任せましょう、という塩梅ですね。
投資先は商品によって様々で、国内だったり海外だったり、株式だったり債権だったりします。

元本保証はされません

投資信託は投資の商品ですので、運用成績は市場状況によって変動します。
例えば、株式メインで運用している投資信託の場合、市場が株安となったら元本割れとなる可能性があります。
銀行預金や学資保険とは異なり、元本保証はされません。この点特にご注意ください。

ただし、資産運用としての投資信託は長期での運用を前提としております。市場が荒れて運用成績がマイナスになったからと言って慌てる必要はありません。むしろ絶好の買い場が来た、くらいの心持ちでいていいと思います。

未成年の投資信託といえば「ジュニアNISA」

ジュニアNISAとは、配当金や売却利益が非課税となる制度のことです。名の通り、未成年向けの仕組みとなります。(成人向けにはNISAが存在します。)

この制度を使って投資信託を購入することも考えたのですが、ジュニアNISAには最大のデメリットがあります。

それは、子どもが18歳になるまで原則払い出しができないという点。つまり、資金が長期間拘束されるわけです。資金拘束による強制的な資産形成は場合によってはメリットですが、我が家ではすでに学資保険で資金拘束をしております。

わざわざ動かせないお金を増やす必要などありません。

我が家ではジュニアNISAではなく、証券会社の未成年口座での投資信託運用をすることとなりました。

積立投信

投資信託で資産運用をすると決めたところで、今度は購入する商品と買い方を決める必要があります。

先に書いたとおり、投資信託は市場状況に影響を受けます。「今」の運用実績がこらからも続くとは限りません。これから値下がりしていく可能性だってもちろんあります。
投資信託を購入する場合、月々一定額を積み立てて買い足していく「ドルコスト平均法」がおすすめです。

毎月一定額で、時間を分散して定期的に買い足します。つまり、投資信託の価格が低いときは多く買い、価格が高いときは少なく買うことになります。

これによって値下がりに対するリスク分散となります。

購入する商品

我が家は「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」「楽天VTI(全米株式インデックス・ファンド)」を選びました。それぞれ50%50%の割合で積み立てていく予定です。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REITの8資産に均等に投資するという商品で、これ一つで分散投資が可能です。管理費用が低コストな点も魅力的です。

また、バランス型の投資信託は値動きがマイルドです。

楽天VTI(全米株式インデックス・ファンド)

「楽天VTI(全米株式インデックス・ファンド)」はアメリカの株式に投資する商品です。米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーしていると言われています。しかし、直接運用しているのではなく、実質的にはETFへ投資している商品です。

世界の成長はアメリカの成長なくしてありえません。投資先としてピックアップしておきたかったので、ねじ込ませていただきました(笑

実際の運用実績

実際の運用実績はこちらからご確認いただけます。

毎月1万円で積立投信すると将来どうなる?(経過報告あり)
この記事では、「子どもの証券口座が複利の力でどのように育っていくか」つまり口座の評価損益を毎月追記する形で追っていきたいと思います。…
https://sendai-kuraso.com/money/progress-report.html

子どもの資産形成まとめ

当面の方針

我が家は、子どもが投資に興味を持つまで

  1. 銀行預金(現金)
  2. 学資保険
  3. 投資信託

の三本柱で子どもの資産形成を行う予定です。

将来的には投資信託だけではなく、REITや株式にも投資していきたいと考えています。
子どもが興味をもってくれたら一緒に運用を考えたいので、親である私も勉強しないといけませんね。楽しみです。

時間を味方につける

投資は早く始めたほうが絶対お得です。積立投信のように時間を味方につけることで、ローリスクで資産形成ができます。

仮に運用失敗して損失を出してしまっても、若い時分でしたら取り返すことができます。

ただし、子どもの将来のためだからと「今」の子どもにお金の苦労をさせてしまうのは本末転倒です。
投資する目的をよく考え、無理のない範囲で子どもの資産形成をしていきましょう。

書いた人:やまライダー(嫁)

Web屋さんで8時間フルタイム勤務をしている、いわゆるワーキングマザー。
夫婦共働きで、ムスメ氏を育てています。
主に資産運用にかかわるお金の話、ムスメ氏を育てていく上での子育ての話、そしてたまにお仕事関連の記事を書いていく予定。
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