トライオートETFで強制ロスカットの前に損切りする方法

  1. トライオートETFとは
  2. 強制ロスカットを避けるためには
  3. トライオートETFの損切り設定方法
  4. 長期保有に不向き

トライオートETFとは

トライオートETFは、ETF(上場投資信託)を自動売買できるサービスです。
詳しい説明や実際の運用と実績は下記で解説していますので、併せてどうぞ。

インヴァスト証券のETF自動売買システム「トライオートETF」をはじめました
ETF(上場投資信託)とは?ETFとは、Exchange Traded Fundの略で、上場投資信託のことです。散投資できる投資信託と時価で売買で...
https://sendai-kuraso.com/money/triauto-etf-start.html

強制ロスカットを避けるためには

私は「ナスダック100トリプル_スリーカード」を運用しております。
こちらは「ナスダック」の名の通りにナスダックのインデックス指数に連動するETFです。
また「トリプル」の名の通りにインデックス指数の3倍の値動きをします。
そのため、10月の世界同時株安によるナスダック指数の下落でそれはもう盛大に下落しました。

トライオートETFは、証拠金比率が100%を下回ると強制的にロスカットされてしまいます。
私はあらかじめ資金を多めに入れておいたためロスカットまでは至りませんでしたが、かなり危ない局面でした。

強制ロスカットを避けるためには証拠金比率を上げる必要があります。
そのためには
・追加資金を入れる
・注文本数を減らす
という方法があります。

また直接的に証拠金比率を上げる効果はありませんが、損切りで損失の拡大を防ぐことも必要になってきます。

追加資金を入れる

そのままですね。
口座にお金を追加して証拠金比率をあげます。

このような局面に備えて余裕資金は用意しておきましょう。

注文本数を減らす

トライオートETFには様々な自動売買セレクトがあります。
例えば、「ナスダック100トリプル_スリーカード」と「ナスダック100トリプル_ライジング」の2つを運用していた場合、片方を一旦稼働停止します。
必要資金が減るため証拠金比率があがります。

損切りをする

「ナスダック100トリプル_スリーカード」は1口9本の自動売買が可動する仕組みになっています。
この9本の自動売買の注文の内の全てを、もしくは特に「評価損益」のマイナスのものを損切りしてしまいます。
これにより含み損の拡大を防ぎ、結果的に証拠金比率の低下を抑えることができます。

例えば、
・注文価格が「60」の状態でインデックス指数が下落
・価格が「50」になり、さらに下がる可能性が高い
という場合です。

価格が「50」の段階で損切りしておけば、価格が更に下落して「40」になった時に効いてきます。
60→50の損失だけで済み、60→40の含み損拡大によるロスカットを防ぐことができます。

トライオートETFの損切り設定方法

「ナスダック100トリプル_スリーカード」はアメリカ時間で動いているため、手動で決済しようとしてもトライオートETFでの決済注文を出せる時間は夜になってしまいます。
そのため事前に設定をしておきます。

1.トライオートETFの画面にログインして注文一覧を開きます。

2.損切り設定をしたい売買注文をクリックすると注文ごとの詳細が出ます。(「ナスダック100トリプル_スリーカード」の場合は9本の注文が出てきます。)

3.「変更」ボタンをクリックします。

4.「損」の欄に注文した価格よりどのくらい下がったら損切りをしたいかという価格を入力し「OK」ボタンをクリックします。(例:-10.0など)

5.これでアメリカ時間でインデックス指数が動き出した際に、注文した価格より入力した数値分下落したら自動的に決済されます。

長期保有に不向き

トライオートETFは指定した価格で買い、買った価格より高くなったら売る、を繰り返すイメージです。

高い価格で買ってしまった後に株価が下落すると、再び株価が上昇してくるまでなにもできません。
保有しているだけで金利が引かれていきますので、ただ金利を払い続けるだけになります。

ある程度保有し続けても株価指数が上昇しないようならば損切りして、現状に沿ったポジションで注文し直したほうがいいかもしれません。

損切にはものすごい勇気がいりますが、含み損が拡大していくのをただ眺め、為す術なく強制ロスカットされるよりは損失が少なくて済むはずです。
また、新たなポジションで自動売買を再開できますので、強制ロスカット時よりも損失を取り戻すのが早くなるのではないかと思います。

書いた人:やまライダー(嫁)

Web屋さんで8時間フルタイム勤務をしている、いわゆるワーキングマザー。
夫婦共働きで、ムスメ氏を育てています。
主に資産運用にかかわるお金の話、ムスメ氏を育てていく上での子育ての話、そしてたまにお仕事関連の記事を書いていく予定。
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