折りたたみできるミニベロ BRIDGESTONE(シルヴァ)CYLVA F8F(F6F)がやってきた

最終更新日:2021年5月28日

  1. 輪行できてそこそこ速い折りたたみ自転車が欲しい
  2. CYLVA F8Fを買いました
  3. ミニベロ CYLVA F8Fとは?
  4. CYLVA F8Fの簡単なスペック
  5. CYLVA F8Fを使ってみての印象
  6. ミニベロ CYLVA F8F(F6F)に1年近く乗ってみて感じたこと
  7. CYLVA F8F(F6F)のここが良い!
  8. CYLVA F8F(F6F)のここを改善してほしい
  9. CYLVA F8F(F6F)は20インチ406規格ホイールから20インチ451規格ホイールにインチアップできる?
  10. CYLVA F8FとF6Fの違いは?
  11. まとめ
  12. CYLVA F8F(F6F)を、折りたたみできる ミニベロ・ロード化に向けて改造中!
  13. CYLVA F8F(F6F)関連記事

輪行できてそこそこ速い折りたたみ自転車が欲しい

輪行できる折りたたみ自転車が欲しかったのでミニベロを探していました。
色々と物色した結果、候補は・・・

Tyrell(タイレル)は、フレームが軽量でロード用のパーツが使えるしカッコいいので最後まで迷ったのだけど、折りたたみ構造が大変そうなのとフロントフォークがカーボンで輪行時の扱いが心配なので今回は除外。
KHSはフレームがクロモリなので迷う。
TERN VERGE N8は、アルミフレームでフロントディレイラーの台座が付いているのでフロントダブルにできて良さそう。ただ、実際に乗っているユーザーさんのブログを見ると、ディレイラーの調整が大変なのか、フロント変速トラブルを書いているブログがいくつかあるのでどうしたものか。
ダホンは結構走ってるのを見かけるので被らないものが欲しい(笑)

CYLVA F8Fを買いました


散々迷った結果、あまり見かけないブリヂストン CYLVA F8Fをオーダーしました!
実は2019年後半からメーカーに発注していたのだけど、メーカー欠品との事で数ヶ月入荷待ちの状態。今年の春頃にようやく届きました!

ミニベロ CYLVA F8Fとは?

CYLVA F8Fは、折りたたみできる20インチ(406)のスポーティタイプ・ミニベロ。
フレームカラーは、マット&グロスブラック、E.Xミストグリーンの2種類ありますが、私は「E.Xミストグリーン」を選択!
フレームに入っている淡い色の縦線やロゴの配色も個人的には気に入っている点です。
あとこのミニベロは、「ペダル、スタンド、ベル、ライト、ワイヤー錠」が付いてきます。
最初から必要なパーツがセットになっているので、自転車買ったらすぐ街に乗り出せるので親切ですね。

CYLVA F8Fの簡単なスペック

特徴

F8Fは、F6Fの上位モデルなのでシマノパーツが結構多めに使われています。

  • 当たり前だけど折りたたみできます。
  • クランク長165cm、チェーンリングが52T
  • シフターはシマノ ALTUS ST-M310-8 ラピッドファイヤー
  • リアディレイラーはシマノSora RD-R3000-SS 8段
  • スプロケは 8速だけどローの歯数が30T。CS-HG31-8(11-30T 8速)
  • ホイールは20インチ(406)
  • タイヤはセミスリックタイヤ 20×1.35HE 幅33mm、仏式バルブのチューブ付き。太めのタイヤなのでグレーチングなどを超えやすく、走破性能あります。


その他の細かい情報は、ブリヂストン CYLVA F8F(F6F)製品情報にあります。

CYLVA F8Fを使ってみての印象

街乗り用でフロントシングルのミニベロだと、だいたいフロント48Tとかあまり大きな歯数を使われていないと思うのですが、CYLVA F8Fはスポーティータイプに位置づけられているだけあって、フロントのチェーンリングは52Tが付いています。

漕ぎ出しは思ったより軽くてクランク1回転あたりの進む距離がママチャリよりあるので、脚力によっては速度が結構出る印象です。(ただミニベロなので、ロードバイクと比較すると速度を維持しようとすると大変ですよ)
純正ホイールのハブの回転はちょっと渋い感じがするので、気持ちよく走りたいのであれば、ホイール交換したほうが良さそう。
20インチ(406)の完組ホイールって、あまり見かけない。種類はあるのかしら・・・?

このミニベロの車重は11kgくらいありますが、小さくて運びやすいので、繁華街に駐輪する時は、電柱などにアースロックする事をおすすめします。
ワイヤー錠が付いてきますが、長さが短いのでアースロックには不向きかも。
(3年間の盗難補償が付いているとはいえ)出先で盗まれたくないので、別途長めのワイヤー錠を購入したほうが安心できますよ。

(2021年1月追記)

ミニベロ CYLVA F8F(F6F)に1年近く乗ってみて感じたこと

CYLVA F8Fに乗り始めて感じた良い点、個人的に気になる点をまとめてみました。
ここに挙げた内容は、あくまで私個人が感じた事なので、あくまで参考程度にご覧くださいね。

CYLVA F8F(F6F)のここが良い!

チェーンリングが52Tでスピードを乗せやすいしローギアが30Tなので登坂もいける

ノーマルはフロントシングルの8速ですが、やはりギア比がイイ感じ。
平地での程よいスピードの出しやすさ、登坂はリアのスプロケで30Tがあるので、私は登りやすいほうのギアの組み合わせだと思います(人により脚力が違うので感じ方が異なると思いますが)
ギア比だけで見るとフロント52Txリア30Tは「 ギア比:1.73 」ですがミニベロの場合、タイヤが20インチ(406規格)とロードに比べて小さい分、実際はこの数値よりは軽い力でクランクをクルクル回せると思います。
どちらかというとパワーをペダルにかけてグイグイ踏むよりも、ある程度一定のケイデンスを保って回していったほうが進むんじゃないかなあと感じました。(タイヤが小さい分慣性が働かない → 進む力が小さいという事?)

タイヤまわりのクリアランスがあるので太めのタイヤが履ける

CYLVA F8F純正タイヤは幅33mmの太めのセミスリックタイヤなので、車道などにあるグレーチングを超えやすいのがいい。また、エアーボリューム(チューブに注入できる空気の量)も結構あるので空気圧調整すれば乗り心地が良くなります。
これくらいの太さのタイヤを履いていてもフレームとの間にスペースがあるので、20インチ406規格に合うブロックタイヤを履かせてミニベロ CYLVA F8F グラベル仕様にするのも面白いと思います。

その他の良い点

  • ブレーキやシフターは安心のシマノ製。ブレーキはしっかり効いて、シフターは手元で気持ちよく変速が決まる。
  • センタースタンド標準装備。純正なので、後付感がなく一体感あり
  • ホイールが仏式バルブ対応。F8Fの場合フレンチバルブのチューブが付いてきます。
  • (F8Fの場合は)フロントフォークがアルミ製で軽量。F6Fはスチール製です。

CYLVA F8F(F6F)のここを改善してほしい

ミニベロCYLVA F8F(F6F)のフレームには、ボトルケージやツール缶を付けるためのダボ穴 がない(これ大事)

ミニベロCYLVA F8F(F6F)のフレームには、ボトルケージを付けるためのダボ穴がありません。
(まったく穴がないわけではなく、フロントフォーク横にはダボ穴はあるので、ここにライトを付けるといった使い方はできそう)
無いのであれば社外品のパーツを後付で付ければよい話ですが、その場合とても後付感がでてしまい、スマートじゃないなあと感じます。
走行しながら水分補給やツール缶を携帯したいので、次期モデルのCYLVA F8Fが出る予定なのであれば是非ダボ穴、付けてほしい...。
他社のミニベロだと、タイレルSRVやFXといったモデルの場合、シートチューブ裏(サドル後方下あたり)にダボ穴がついていて、そこにボトルケージが付けられるようになっているのですが、CYLVA F8Fはその位置が結構空いているのでそのような位置でも良いと思います。

ステム横に取り付けるドリンクホルダーも社外品で市販されていますが、ミニベロのフレーム形状の都合、ダンシングする時に膝があたってしまう事があったので、私はステム周りはあまり付けないようにしています。(ポタリングする時ならステム横にあると取り出しがラクなんですけどね)

私のCYLVA F8Fは、サドルレールに市販の台座を付けてボトルケージを固定。走行中の水分補給は、サドル後方からボトルを抜き差しして使っています。
ボトルケージをサドル裏に付けてサドルレールが埋まってしまった都合、以前買ったサドルバッグを使う機会が無くなっていました。
サドルバッグは、暫く使う機会が無くなっていたのですが、こんな使い方をしてみました

純正サドルが硬め

スポーツモデルの位置づけのためなのか、サドルのクッションは硬めです。
ちょっと私のお尻には合わなかったので、フィジークのサドルに交換しました。

シートポストが下がってくる

これは「 改善してほしい事では無い 」のですが、 CYLVA F8Fは折りたたみミニベロなので、工具無しで高さ調整ができるように「クイックレバー式」のシートクランプが付いています。
サドルの高さを調整して、ある程度距離を乗ったあとに気づいたのですが、少しシートポストが下がってました。
乗り方や個体によって起こらないかも知れませんが、シートクランプを少し強めに締めていても若干下がってくるかも知れないので、ここは時々チェックして緩くなっていたら増し締めしたほうが良いです。
(クイックレバー式はボルト式に比べ、強い締めつけがちょっと苦手?)
→「 CYLVA F8F ミニベロ ロード化 」に伴い、アーレンキーで締められる「ボルト式のシートクランプ」に変更しました。
シートクランプのサイズは、31.8mmを選べば良いです。
交換後は、シートポストのズレがなくなりました。高さ調整するためにアーレンキーが必要になりますが、普段の移動時に携帯工具をバッグに入れているので、高さ調整や折りたたみする時も問題ありません。

ステムの高さが調整できるけど、移動できる上下の調整範囲が狭いかな

ステムはフロントフォークの上についているハンドルを固定する部品です。この部品のボルトを2本ゆるめれば、ハンドルの高さ調整ができるのですが、この調整できる上下幅が少ないと感じました。
もちろんこの辺は体型により感じ方には個人差があると思います。(私の場合は、ステムを一番下げた位置から、さらにもう数センチだけ下げたい)

ハンドルポストの折りたたみ機構のせいか、リアに比べてフロントが重い印象

F8Fを持ってみると後側より前側が重いです。
折りたたみする時にハンドルポストが折れる構造になっているのですが、その辺りが重いのかも?
ただその辺はしっかりした作りになっているようなので安心して使えます。

純正ホイール ハブの回転が渋い?

CYLVA F8Fを新車で購入したのですが、純正ホイールは耐久性ありそうだけど、ハブが回らない印象。
この辺は自転車の価格を考えると妥当なのかも。回転は距離を乗っていくとハブは馴染んでくるのかしら。
私のホイールがたまたまそうだったのかも知れませんが、同じような事を感じているのであれば、ハブの玉当たり調整をすれば軽く回るようになると思います。

私はシマノハブの20インチ406規格の手組みホイールに交換して乗っています。
このミニベロのホイール、社外品に変える事を強くオススメします。きっと感動します(^_^;)

(※2021年5月追記)
CYLVA F8F用にミニベロ・ホイールを色々検討した結果、CYCLE HOUSE GIROさんで「 シマノ デュラエースハブ 」を使ったオリジナル手組ホイール購入、インプレ記事を公開しました!

【CYLVA F8F/F6F ミニベロロード化】デュラエース手組みホイール(20インチ406)購入!

CYLVA F8F(F6F)は20インチ406規格ホイールから20インチ451規格ホイールにインチアップできる?

(2021年5月追記)
ミニベロ CYLVA F8Fのホイールは20インチ460規格ホイールが標準ですが、タイレルなどスポーツモデルのミニベロは20インチ451規格のホイールが装着されています。
CYLVA F8Fに20インチ451規格のホイールが付けられるのか。実際に451規格ホイールを使った検証記事を書きました!
【検証編】CYLVA F8F(F6F)の406規格ホイールから「20インチ 451規格」にインチアップできるか調査しました

こちらの記事の最後のほうにに、チラッと451規格ホイールを装着した写真が写っているので、気になるかたはご覧ください(笑)
湯ノ岳シュークリーム記録会にミニベロロード化した Cylva F8F で参加してきました【ヒルクライムイベント】

CYLVA F8FとF6Fの違いは?

CYLVA F8FとF6Fの細かな違いについては以下の記事にまとめたのでご覧くださいね。
ブリジストンCYLVA(シルヴァ)F8FとF6F グレードの違いをまとめたよ

まとめ

CYLVA F8Fの個人的に思っているネガな部分も色々と書きましたが、ダメなわけではなく、逆にこれらを改善すればさらに楽しい折りたたみミニベロになると思っています。実際に交換してみて良かった!と変化を感じ取れるパーツも多々ありました。
CYLVA F8Fはアンカーのようなスポーツブランドではなく、ブリジストン グリーンレーベルブランド(手頃な価格で通勤通学に使える。しっかりとした品質が強みの街乗り自転車の位置づけ)なので、 このような使い方をする事はメーカーは想定していないと思いますが、パーツを交換していって自分好みの1台を作る楽しみも味わえる折りたたみミニベロだと思います。

ただ、個人的な意見ですが、スポーツ的な走行する事も想定されているモデルなのであれば、最低限フレームにダボ穴は付いていて欲しいです(笑)これは強く望みます。

CYLVA F8F(F6F)を、折りたたみできる ミニベロ・ロード化に向けて改造中!

ブリジストンCYLVA F8Fを、折りたたみできる ミニベロ・ロードにするべくカスタム進行中です。
興味がある方は以下の記事も見てみてくださいね。

CYLVA F8F(F6F)関連記事

書いた人:やまライダー

やまライダーは、ロードバイクやミニベロでヒルクライムを楽しんでいる、速くないけど坂を登るのが好きな「 坂バカ系ミニベロヒルクライマー(チャリダー) 」です。
仙台市でシステム寄りのWebディレクター兼ブロガーとして働きながら嫁と一緒に子育て奮闘中!
タスク管理ツール「Todoist」でガントチャートが作成ができる補助ツール「Todoist ガントチャートコンバータ」作者。
鳥が好きでキンカチョウ(錦花鳥)を飼っています。

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