小鳥を飼っている方向けの災害対策と避難について

日本は地震や津波、台風、豪雨など自然災害に事欠かない災害大国です。いつ被災するか分かりません。
特に、我が家は仙台にあります。過去には東日本大震災があり、将来には宮城県沖地震の発生が予想されています。

自分と家族のみを守るための対策、防災準備も大切ですが、大事な愛鳥のことも守らなければいけません。

そこで今回は、小鳥を飼っている方向けの災害対策と避難についてまとめました。

  1. 災害発生前の準備と対策
  2. 地震対策
  3. 火事対策
  4. 水害対策
  5. 震災時の避難について
  6. まとめ

災害発生前の準備と対策

「災害対策」では災害が発生した後よりも発生前の準備が重要になります。

  • 家具が倒れないように工夫
  • 食料・飲料の備蓄
  • 非常用持ち出し袋の用意
  • 避難場所・避難経路の確認
  • 安否確認方法の策定

引用:災害に対するご家庭での備え

小鳥は生活を共にしていますので、飼い主の防災がしっかりしていれば基本的には安心です。
しかし、対人間用の防災にばかり目が行って愛鳥用の防災が抜けている可能性もありますので、改めて紹介していきます。

地震対策

日本は世界有数の地震大国と呼ばれるレベルで地震発生が多い国です。最も対策が必要な災害は地震と言ってもいいでしょう。
いざ地震が起きた時に、飼っている小鳥に影響を及ぼす事象としては、以下3つが想定されます。

  1. ケージの落下・倒壊
  2. ケージの上に物が落ちてくる
  3. 窓ガラスが割れ、破片が飛び散る

地震がおきても大丈夫なケージ設置

ケージの落下・倒壊を防ぐためには、ケージの置き場所・置き方を工夫する必要があります。

ケージが1つの方は揺れやすい棚や机の上は避け、揺れても倒れにくい場所に置きましょう。ケージの下に耐震マットや滑り止めシートを敷くのがベストです。

我が家の場合はケージの数が多いため、ホームエレクターで組んだキンカマンション状態です。
この場合は、何はともあれエレクターが倒れないようにすべきです。
エレクターには転倒防止パーツとしてセーフティポストが用意されていますので、我が家ではこれを使っています。

カラーボックスタイプのマンションの場合は、家具転倒防止伸縮棒が良いかと思います。

さらに、地震では揺れによって様々なものが降ってきたり、倒れてきたりする可能性があります。ケージの上部には重いものを置かないようにして、周囲の家具もしっかり転倒防止対策をしましょう。
また、地震で割れた窓ガラスが飛び散る可能性があります。窓ガラスの真正面にケージを置くのは避けましょう。窓ガラスに飛散防止フィルムを貼るのも良いですね。

パニックを起こすだろう小鳥のために

大きな地震がおきてケージが揺れると多くの小鳥はパニックを起こします。
我が家にいるのは「キンカチョウ」という文鳥やインコよりも一回り小柄な小鳥ですが、ケージに敷いてる新聞紙の交換時でさえ大騒ぎするので、地震のときはそれはそれは右往左往するだろうなと思います。

我が家のキンカチョウについてはこちらからどうぞ。

かわいい小鳥、キンカチョウ(錦華鳥)のよいこらもちがいる生活
夫婦揃って鳥好きだったため、いつか鳥を飼いたいと話していました。住んでいるマンションは犬猫禁止でしたが、管理組合に問い合わせたところ小鳥は飼っても良いとの許可が降りました。しかし、鳴き声の大きい中型以上の鳥は良くないだろうということで、文鳥、もしくは十姉妹を飼うつもりで …
https://sendai-kuraso.com/blog/kinkachou/kinka-yoikoramochi.html

「鳥のパニック」で有名なところと言えばオカメインコのオカメパニックですが、多くの鳥はパニックを起こすと暴れたり、羽をばたつかせて怪我をしてしまうことがあります。

このとき、小さめのケージで暮らしていたら空間に余裕がないため怪我をしやすくなります。ケージ内に鳥用のおもちゃや止まり木などを付けすぎていると、更に怪我をしやすい環境となってしまいます。
手乗りだからと小さいケージを使用したり、喜ぶからとおもちゃを入れすぎたりせずにいざという時に十分な空間を確保できる状態にしておきましょう。

飼っているのが小柄な「キンカチョウ」であることと、おもちゃもつぼ巣もつけていないことから、我が家のケージは「HOEI 21デラックスG」を使用しています。2羽でも十分な広さだと考えています。

HOEI 21デラックスGのサイズ
幅290mm × 奥行き365mm × 高さ390mm

火事対策

一般的な火事の場合は人間用で十分ですので、ここでは小鳥の飼育に伴う火事を想定します。
すると、真っ先に思い浮かぶのは、冬場に使用するペットヒーター(暖房器具)です。

実際にSNSでペットヒーターが原因の火事やボヤ未遂報告が上がっているとのことですが、個人的にはそこまで神経質になる必要はないかと思います。

実際、我が家は仙台にありますので、寒さには弱いキンカチョウのために24時間ペットヒーターをつけっぱなしにしています。しかし、サーモスタットによる温度設定で一定温度を超えると自動的に電源が落ちるため安心してつけっぱなしにできます。

ただし、念の為に使用方法をしっかり確認しましょう。

ペットヒーターによって設置場所に指定があったり、本体に布やカバーが触れないようにする必要があります。

また、飼っている鳥が好奇心旺盛でやんちゃな性格の場合、ヒーターのコードをかじってショートさせてしまう可能性があります。
ペットヒーターをケージの外側に取り付けている場合は、コードがケージの中から届かない位置にあるか確認しましょう。内側に取り付けている場合は、コードをかじれないように保護用カバーで覆っておきましょう。

水害対策

我が家はマンションで近くに海・河川はなく、水害には今のところ縁がなさそうで安心しています。
また、水害に関しては事前にできることが避難の準備をしておくことくらいしかありません。

各自、愛鳥だけでなく自分の身を守るためにも各自治体の防災ハザードマップは確認しましょう。

仙台市の場合はこちらから
仙台防災ハザードマップ

震災時の避難について

災害時、環境省はペットとの同行避難を推奨しています。しかし、避難所がペットの受け入れに対応しているかどうかは各自治体によって異なります。ましてや、鳥はペットとしてマイナーです。ペット受け入れ可能なのかどうかをしっかり確認しましょう。

もし、避難所に愛鳥と同行避難ができない場合は以下のような選択肢があります。

  • ペット受け入れ可能な避難所に避難する
  • 飼い主は避難所で、愛鳥は自宅もしくは車の中で暮らす
  • ペットシッターや動物救護施設などに一時的に預ける

災害発生後にどうにかしようとしても間に合いません。こちらも事前にしっかり調べて計画を立てておきましょう。
我が家の場合はケージの数が多いのでマンションが倒壊危機状態でもない限り、キンカたちは自宅での飼育となると思います。

避難所に愛鳥を連れて行く場合

おそらく、普段生活しているケージのまま避難することは難しいでしょう。移動用のキャリーケージに移して連れて行くことになると思います。
普段からある程度キャリーに慣らしておきましょう。

避難用の必需品・便利グッズ

避難時に必要な鳥用防災用品としては、以下が挙げられます。

  • 鳥用の食事(シード・ペレット)
  • 飲料水(軟水)
  • 移動用キャリーケージ
  • ケージを入れるバッグや袋
  • 目隠し・保温のための布かダンボール
  • 使い捨てカイロ(冬場)
  • 瞬間冷却剤(夏場)
  • 掃除用品(トイレットペーパー、新聞紙、ビニール袋)
  • 鳥の情報カード

これらは参考例です。ご自分の愛鳥に必要なものを追加してください。

まとめ

この記事では、災害大国日本における小鳥を飼っている方向けの災害対策と避難について紹介しました。

災害対策では災害前の準備が最も大切となります。地震発生時にケージの倒壊や破損を防ぐための工夫や避難になった場合の避難グッズの準備などは、地震発生後にどうにかしようとしても手遅れです。
震災後、人間用の防災対策をしている方は多くいると思いますが、愛鳥用の対策も忘れることなく行いましょう。飼い主の責任です。

書いた人:やまライダー(嫁)

Web屋さんで8時間フルタイム勤務をしている、いわゆるワーキングマザー。
夫婦共働きで、ムスメ氏を育てています。
主に資産運用にかかわるお金の話、ムスメ氏を育てていく上での子育ての話、そしてたまにお仕事関連の記事を書いていく予定。
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